税理士の仕事

こんにちは。前職で上司だった方が退職後簿記検定の講師を始めていて、最近よく話をします。簿記検定は昔からメジャーな資格試験で、3級だと年3回試験を行っており、毎回10万人を超える受験者がいます。もちろん、経理の基礎的な知識の取得を目的としている方も多いと思いますが、特に学生さんはその後、税理士や公認会計士などの資格試験を目指す方も多いと思います。ここで、経理の最高資格はやはり税理士と公認会計士ということになると思いますが、この2つは仕事を行うにあたり大きく立場を異にします。税理士は納税者の代理人として申告書の作成を行うことが主な仕事になります。一方公認会計士はクライアントの代理人ではありません。独立した第3者としてクライアントの会計監査を行います。どちらかというとクライアントからすれば、監査報告書で例えば継続性などに疑義がある旨を書かれると、大変困るので、言わば、怖い存在といえるでしょう。この差は業務上の思考に大きく影響します。まず税理士は納税者に代わって自ら決算書や申告書を作成しますが、公認会計士は代理ではないので納税者の決算書など作りません。すなわち、クライアントが作成したものが正しいか否かを独立した専門家としてチェックするわけです。ここからも想像が付くと思いますが、税理士さんは納税者に有利な処理を自ら考えながら行っていくわけです。一方公認会計士さんはそれが法的に問題がないかを確認するといういうことです。

また扱うクライアントの規模でいえば公認会計士は上場企業がメインになりますが、税理士業というのは商売を行う全ての商人が対象になります。

どちらの仕事を選ぶかはそれぞれの感性によりますが、私たちは税理士業を天職と考え、これからも最高のサービスを提供できるよう心がけていきたいと思います。